権利を得て意見を反映させること

選挙とは一言で言うと代表者を選ぶための一つの方法である。国会議員や県知事または小中学校の各クラスの代表を選ぶものであっても、その目的は同じである。

何かを決定したり話し合いを行うための代表者を選ぶということが重要な目的なのである。以前は女性に国会議員を選出するための選挙権がなかった時代もある。

国政の大事な決め事に対して自分達の意見を反映させることが出来なかったのである。

その後女性にも同様の権利が認められるようになったが、このように権利を得て意見を反映させることはとても大切な意味があった。

自分達の生活をより良いものにし、様々な権利を主張するためには欠かせないものであったからである。しかし近年では全体的に生活環境が向上し、男女関係なく様々な権利が認められるようになった。

以前のように生活に切迫しているような状態ではなくなったのである。その結果、私達は選挙の本来の目的を失ってしまったといえる。

特に国政や地方自治体の長を選出するような選挙では軒並み投票率が下落しているからである。

「どうせ投票しても変わらない」「信頼できる政治家がいない」などといった理由から選挙にいかない人が多くなってしまった。

本来の「自分達の代表者」を選出するという目的が果たせられなくなってしまったのである。この背景には度重なる政治家の不祥事やリーダーシップのある政治家の不在といった原因があげられる。

しかし本来は「だからこそ信用できる政治家を選ぼう」という流れになるはずである。ところが本来の「自分達の代表」を選ぶという感覚を失ってしまったために実生活と政治が切り離されてしまっているのである。

私達は今このような悪循環の真っただ中にあるといえる。この悪循環を断ち切るには「信頼に値する政治家の存在」や「強いリーダーシップ」なども必要であろう。

しかしそれと同時に私達一人一人が本来の選挙の在り方や目的を再度考え直す必要があるといえる。これほどの悪循環から抜け出すには双方の努力が肝心であるからである。

とはいっても私達に考え直すきっかけを提示するのも政治家の役目である。正しい方向性を提示するのは重要な任務であるからである。

自分達の去就や立場、利権などに捉われることなく国民のために尽力してくれる政治家の出現に期待したいところである。

また私達も不信感だけで終わることなく、しっかりと自分達の目で選び、監視してゆくということを忘れないようにしたいものである。